家づくりの性能

目次

1.家中快適で、しかも光熱費が安い家づくり

1-1.断熱について

1-2.気密について

1-3.空調について

2.地震に強く、長く安心して暮らせる家づくり

2-1.耐震等級について

2-2.構造計算について

>2-3.長期優良住宅について

3.健康に優しい家づくり

>3-1.シックハウス症候群対策について

>3-2.ヒートショック対策について

>3-3.木造住宅ならではの癒し効果

1.家中快適で、しかも光熱費が安い家づくり

1-1.断熱について

断熱とは、簡単に言ってしまえば、布団のようなものです。発熱して暖かくするものではなく、布団のように暖かさをとどめるためのものとお考えください。

家でいう断熱は、断熱材という素材を壁の内側に入れたり、外に覆ったりすることで、外の熱や室内の熱を伝えにくくしています。断熱の性能は、主に断熱材の素材と、その密度と厚みで決まります。布団で例えると、綿なのか羽毛なのか、そして、どのくらいの密度や厚みで入っているかによって、熱の伝わり方が変わってきます。


▮断熱材の種類はどれがいい?

断熱材に関しては、値段と性能から費用対効果を比較すると、グラスウールやロックウールが一番安くなります。費用で言うと、グラスウールやロックウールを基準にした場合、セルロースファイバーは2.5倍くらい、フェノールフォームは4倍くらい高くなります。

しかし、高性能な断熱材ほど厚みを薄くすることが出来ますし、断熱材は、それぞれメリット、デメリットがあるので、一概に「断熱材は安ければいい」という単純な答えにはなりません。当然なことですが、いくら良い断熱材を使っても、窓の性能が悪かったり現場の施工が悪かったりすると、きちんとした性能がでません


▮チューリップハウスの断熱材は?

チューリップハウスでは材料自体の価格は高いのですがフェノールフォームを標準仕様にしています。と言うのも。チューリップハウスでは、ウッドリンクさんが製造しているプレウォール工法を標準としています。

プレウォール工法(PW工法)とは、構造上最も大事な耐力壁と断熱部材を一体化したパネルを工場で製造して、現場で構造材と一緒に組み立てる工法です。耐力性能と断熱性能の優れたPW工法の採用で、現場の組立作業時間が大幅に削減されますし、標準として採用することで、逆にトータルコストは下げることが出来ました。冬の見学会で体験したお客さまからは、「ウソみたい暖かい」「一年中、Tシャツで過ごせる」という声をいただいています

チューリップハウスは、最適な素材を、職人の技術で、最高の料理に仕上げる料理人のように、素材を厳選し、施工に細心の注意を払い、断熱性の優れた家を建てています

1-2.気密について

気密性は、隙間相当面積(C値)という指標で表します。家全体の隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割ったものになります。数値が低いほど隙間が少なく、気密性が高くなります。例えば、延床面積1㎡あたりに1㎠の隙間があると隙間相当面積が1になります。

では、40坪の家で、隙間相当面積が1という結果の場合、どのくらいの隙間があるかというと、40坪の家は132㎡ですから、132㎠の隙間があるということです。132㎠というと、どのくらいの大きさでしょう?ハガキ1枚が、10センチ×14.8センチですから、148㎠です。ですから、だいたいハガキ1枚の大きさになります。


▮チューリップハウスの気密性は?

チューリップハウスの隙間相当面積0.6程度です。40坪の家で、79㎡くらいの隙間しかありません。気密性が高いと熱が逃げにくくなるので、快適に過ごすことができます

ただ、気密は、施工の丁寧さによって大きく変わってきます。ご希望があれば、チューリップハウスでは、設計上の数値がきちんと出ているか、気密測定をしています。4万円程度かかりますが、やる価値はあります。行わない場合でも、過去の測定経験をもとに、隙間ができにくい設計、施工をいたしますので、ご安心ください。

1-3.空調について

エアコンと24時間換気システムにより、一年中、快適な室内環境をつくります

エアコンで暖房というと、以前は、石油ストーブやファンヒーターほど効かないというイメージがありましたが、エアコンの性能が上がり、家全体を数台で暖めることが可能になりました。エアコンは水蒸気や排ガスを出さないため、空気が汚れにくく、他の暖房機と比べるとエネルギー効率が良く省エネです。毎月の光熱費や環境のことを考えると、エアコンのみの冷暖房をお勧めしています

しかし、そこで問題になるのが、エアコン選びです。エアコン選びは、家の大きさ、断熱性、気密性、換気システムによって変わります。容量の大きなものにしておけば安心と、サイズの合わないエアコンを選んでしまうと、過剰に寒くなってしまったりします。そして、本来使用しなくてもよいムダな電気を使ってしまって、電気代が割高になってしまうということも起こります。チューリップハウスでは、そうならないため、適切なエアコン選びを提案しています。

→チューリップハウスの家は、全棟ZEH対応可能です!

2.地震に強く、長く安心して暮らせる家づくり

2-1.耐震等級について

耐震とは、大地震への備えと考えてください。木造住宅を建てる際、気になるのが地震にどれだけ強いかです。その判断基準となるのが、耐震等級です。耐震等級とは、耐震性能を表すランクのことで、「住宅の品質確保の促進に関する法律」に則った住宅性能で、3つのランクに分けられています


【耐震等級1】

  • 数百年に1度発生する地震でも倒壊しない。
  • 数十年に1度発生する地震対して損傷しない程度

【耐震等級2】

  • 等級1で想定される1.25倍の地震でも耐えられる

【耐震等級3】

  • 等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる
  • ※主に消防署や警察署など防災の拠点となっている建物が等級3です。


▮チューリップハウスの耐震等級は?

どの耐震等級をお選びになるかは自由です。ただ、ぜひ考えてほしいのが、耐震性能は、地震から命を守るためと考えるのではなく、地震の後も安心して住み続けられるだけ頑丈か?ということを考えて選んでください。

チューリップハウスでは、耐震等級2相当の家を標準としています。耐震等級3の対応も可能ですが、間取り上での制限が大きいこと、富山県の積雪量を考量すると瓦屋根での対応が難しいので、原則耐震等級2相当が標準です。

2-2.構造計算について

住宅には、重力はもちろん、地震、台風の風圧、雪などさまざまな力がかかってきます。これらの力に対して安全に設計するための計算のことを構造計算と言います。しかし、日本の住宅の約8割を占める木造住宅は、ほとんど、この構造計算がされていませんなぜなら、木造の2階建て住宅には構造計算をする義務がないからです(3階建て以上は必要)大きな地震が起こる度に、木造住宅に被害が多いのは、このことが原因の1つと言われています。

多くの木造住宅は、壁量計算と呼ばれる簡易的な計算方法で設計されています(壁量計算とは、必要な壁の量を求めるための計算方法)では、「壁量計算」と「構造計算(許容応力度計算)」では、どの程度、計算量が違うのか?「壁量計算」は、A3用紙1枚で事足りるのに対し、「構造計算」は、A4用紙で250枚程度の計算量が必要です。費用も労力もかかります。

しかし、チューリップハウスは、ご希望されるお客様には、この構造計算を実施しています

2-3.長期優良住宅について

長期優良住宅は、簡単に言うと、長く安心して住むことができると国土交通省が認定した家のことです。「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」という法律に定められた基準をクリアした住宅のことです。

実際に、構造躯体は100年使用できて、大きな地震にも耐えることができて、家族構成の変化による間取り変更もしやすいようなつくりになっています。新築時だけでなく、将来のメンテナンスまで考えた家づくりが重要と考え、チューリップハウスの標準仕様は、この長期優良住宅の基準をクリアしています。さまざまな保証や税金面での優遇がありますが、申請費等の別途費用が必要となりますので、希望される場合はお申し出ください。

3.健康に優しい家づくり

3-1.シックハウス症候群対策について

住宅の建材などに含まれる化学物質が、室内の空気を汚染することによって、アレルギーなど健康被害を引き起こすことをシックハウス症候群と言います。

シックハウス症候群の対策としては、大きく分けて2つあります。1つは、有害物質を含む建材を使わないようにすること。そしてもう1つが、室内の換気をきっちり行うこと。24時間換気システムにより、シックハウス症候群対策を行っています。

チューリップハウスでは、建築基準法で規制されている有害物質の含有量が最も少ないグレードであるF☆☆☆☆対応建材はもちろんの事、無垢床や塗り壁等の自然素材仕様への変更も可能です。

3-2.ヒートショック対策について

気温の急激な変化による血圧の上下が引き起す心臓や血管の疾患のことをヒートショックと言います。暖かい部屋から、寒いトイレや浴室などへ移動した際に起こりやすいと言われています。入浴中のヒートショック関連死は全国で約1万7千人とも言われています。これは、年間の交通事故死が4500人ほどなので、約4倍にもなります。

チューリップハウスでは、ヒートショックを防ぐために、できる限り室内の温度差が生まれないように間取りや性能に工夫をしています。

3-3.木造住宅ならではの癒し効果

静岡大学農学部で行われた、ねずみを鉄とコンクリートと木の箱で飼育したときの生存率の比較という実験結果があります。20日後の生存率を比較すると、

  • 木製 85%
  • 金属製 41%
  • コンクリート 7%

という結果でした。

生存率の違いは、保温性が関係していると言われています。また、最近では、学校の校舎も木造の良さが見直されています。鉄筋コンクリートの校舎に比べ、インフルエンザの学級閉鎖が少ないこともわかっています。木の良さを住まいに活かし、心身ともにやすらげる家づくりをお勧めしています

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